ロッテ西野勇士は種市直伝フォークで今季初勝利を挙げた。7回5安打5奪三振無失点で昨年8月3日の日本ハム戦以来の白星に「やっぱうれしいです。めちゃくちゃ」と思わず笑顔があふれた。

6回2死一、三塁で初めて得点圏に走者を背負うも西武外崎を初球フォークで空振りを誘って優位に立ち、最後はスライダーで中飛に打ち取った。「フォークがよかった分、スライダーだったり、真っすぐも反応が変わってきて、どの球でもカウントを取ることができた」と振り返った。

前回は6回4四球2失点と納得の投球が出来ず。吉井監督、小野1軍投手コーチから「フォークが良くなったらもう少し楽になるんじゃないか」とアドバイスを受けた。そこで、鋭く落ちるフォークを得意とする種市の元へ。握り方などを教わった。「自分は落ちを小さくしようと思ってしていたので。もともと投げていた感覚の球なので、その感覚はすぐに取り戻せた」と武器を備えた。

試合後、ヒーローインタビューでは「みなさんお久しぶりです。千葉ロッテマリーンズの西野です」となぜか自己紹介。「(勝ちが)久しぶりだったので一応言っておこうと思って(笑)覚えて帰ってください的な」と意図を話した。実力で西野の名をあらためて周知させた。【星夏穂】

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