う~ん、ツキもあらへん…。阪神が今季3度目の完封負けで2連敗を喫し、勝率5割復帰と今季初の2カード連続勝ち越しを逃した。カープキラーでもある先発の西勇輝投手(33)が8回無失点と快投。だが打線は広島外野陣の再三の好守にも阻まれ、ホームが遠かった。岡田彰布監督(66)の球団監督歴代2位タイとなる484勝もお預け。今季ワーストタイの借金2を抱え、5位に転落した。今日12日からは首位中日との敵地3連戦。そろそろ本調子に戻ってや!

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0-0で迎えた6回2死三塁。4番大山はカウント1-2から低めの直球を余裕を持って見逃すも、判定はストライク。先制の好機を逃した主砲は、バットを地面についたままぼうぜんと立ち尽くした。「明日も準備して頑張ります」。言葉少なに球場を後にした。

ノイジーを今季初めて3番に置いたが、この日はかみ合わなかった。初回1死二塁で空振り三振に倒れると、3回2死一、三塁で遊ゴロ。6回1死二塁の好機でも二ゴロに終わった。悔しさを押し殺すように、試合後の助っ人は問いかけに無言。平田ヘッドコーチは起用について「状態と、昨日森下が6番でいい仕事をしてくれたので。ノイジーが今、つなぎのバッティングをしてくれたりしていたので」と説明したが、あと1本が遠かった。

今季初の0-1での完封負け。本拠地の甲子園で、この日は広島外野陣の球際のしぶとさにも苦しめられた。初回は2死二塁で大山の左翼への痛烈な大飛球を、秋山が後方にジャンプしながら好捕。7回は先頭の佐藤輝が放った中堅右への大飛球に対し、久保がフェンスに激突しながらボールをつかんだ。最後の反撃を見せたかった9回には、先頭中野が放った中堅への打球を上本がダイビングキャッチ。ライバルの再三の好プレーにも阻まれた。

勝率5割復帰を逃し、今季初の2カード連続勝ち越しもならなかった。岡田監督の球団監督歴代2位タイとなる484勝も2戦連続でお預けだ。今季ワーストタイの借金2を抱える5位で、今日12日から挑むのは首位中日との3連戦(バンテリンドーム)。5連勝中の相手だが、勝てば勢いを奪えるはず。1日も早く打線が本来の力を取り戻し、敵地で指揮官の記録を祝いたい。【磯綾乃】

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