大きな“1本”におかわり節がさく裂した。西武中村剛也内野手(40)が、40代の選手では史上初となる5試合連続二塁打をマークした。オリックス戦に3番指名打者で先発出場。1回1死二塁の第1打席でその一打は飛び出した。相手右腕カスティーヨの4球目をとらえ、左翼線を破る先制の適時二塁打。通算349本目の二塁打にも「ツーベースより、ホームラン打ちたいんで」とアーチストらしい一言で振り返った。

08年にG・G・佐藤が記録した6試合連続二塁打の球団記録にもあと1本と迫った。「狙って打てるもんでもない。たまたま、外野の間を抜けるとかならないといかない。打ち損じというわけじゃないですけど」とフルスイングしたことが結果につながった。

プロ23年目のベテランスラッガーは、阪神、西武で活躍した田淵幸一氏(77)が持つ歴代11位の474本塁打まであと1本に迫っている。通算二塁打も節目の350本に残り1本。「自分のやることをしっかりやろうと思って打席に立ってます」と毎試合気持ちは変わらない。

打線はいまひとつ元気がなかったが、頼れるおかわり君のバットで20日楽天戦以来4試合ぶりに先制点が入り、連敗を4で止めた。松井監督は「ファーストストライクを含めて振りにいってくれているので、状態はいいんじゃないかな」。中村剛は「いい打撃ができるように」と、いつも通り自然体で次の試合も打席に向かう。【山崎純一】

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