右肘の違和感で、出遅れていたヤクルト小川泰弘投手(33)が、開幕22試合目で今季初登板を迎え、7回93球5安打2失点無四球で今季1勝目を挙げた。「とにかく打者1人1人強気で向かっていくことと、テンポよくチームに流れを持ってこられるようにと思って、マウンドに上がりました」と振り返った。

3回までパーフェクト。味方打線も、4回までに5点の大量リードを奪ってくれた。5点リードの4回2死走者なしから、阪神森下に1発を許したが、慌てることはなかった。次打者・大山に対しては変化球中心の組み立てで、最後は内角スライダーで見逃し三振に片付けた。「点も取ってくれましたし、捕手の中村がしっかりリードしてくれて自分の良さが出せたと思います」と感謝した。

打者としても存在感を示した。2点リードの4回無死満塁では押し出し四球を選び、5点リードの7回には、頭部までバットを高く上げ、セーフティースクイズで1点をアシストした。「点にからんでいますし、バントで流れきらないというのは投手の大事な仕事だと思うので良かったと思います」と確実に仕事を果たした。

高津監督は「彼にとってのね今年の開幕戦だったんですけど、もうちょっとバタバタするかと思ったんですけど、さすがのマイペースぶりでね、良く投げてくれたと思います。もう少しスピードが欲しいかなと思ったんですけど、もう少しスピードがあればなと思ったんですけど、丁寧にいろいろな変化球をいろいろなコースに投げ分けられた。1、2番を一度も出さなかったというところは、非常によくできたピッチングだったと思いますね」と評価。「先発ピッチャーが何人いてだし、今の先発も含め、リリーフも含め、投手陣を見てね。決してこう、100点満点のあれではないのは事実ですし、彼もそれなりに責任は感じているでしょうしね。これから200イニング目指して頑張ると思います」と今後のさらなる活躍に期待した。

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