ヤクルトOBで06年第1回WBCに日本代表として優勝に貢献した宮本慎也氏(53=日刊スポーツ評論家)が、「侍ジャパン DAY」と題した冠協賛試合の始球式に登板した。

侍ジャパンのユニホームを着用した同氏は、真ん中低めに速球を投げ込んだ。慣れ親しんだ神宮の舞台だが「緊張します、緊張しますね」と笑った。「ちょっとボールになっちゃいました。(巨人)丸には当てたくなかったので、ムーチョ(捕手・中村)には外構えてくれって言ってお願いしました」と話し「傾斜は難しいですね」と振り返った。

侍ジャパンは、11月に「プレミア12」が控える。宮本氏は「やっぱり、このカードで投げさせていただいたので、ヤクルトの選手とジャイアンツの選手がたくさん選ばれるように、今シーズン頑張ってほしいなと思います」とエールを送った。

また、ここまでのヤクルトの試合について問われると「よく頑張っていると言いますかね。打つ方がね、野手が頑張ってるんで。こっから故障者も帰ってくるでしょうし、ピッチャーが頑張って、大混戦なんで。まだまだ勝負は先だと思いますので、頑張ってほしいなと思います」とうなずいた。

混戦のセ・リーグ。「小さいことをコツコツやった方がいいと思います。結構大味な試合がどうしても多くなるので、ヤクルトは神宮球場っていうのもありますし。ピッチャー含めた守りっていうのは結構重要になってくるとは思うので。あとは交流戦をどう乗り切るか、交流戦でセ・リーグがガラッと変わるような気がするんで。そこまで何とか粘って、頑張ってほしいと思います」とポイントを口にした。

個人的に期待しているヤクルトの選手には、昨年のWBC日本代表にも選ばれた左腕の名を挙げた。「僕は高橋奎二、何してんだ! 早く上がってビシビシ投げんかって思っています」と言い、報道陣の笑いを誘った。

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