頼もしい右腕が帰ってきた。左足第3趾(し)中足骨の疲労骨折で戦線離脱していた日本ハム北山亘基投手(25)が、1軍復帰戦となったオリックス戦で5回2/3を1失点(自責0)と好投した。6月4日広島戦以来の復活勝利は次回までお預けとなったが、今後へ向けて手応え十分の内容。チームは接戦を落として連勝が2で止まったが、CS進出へ向けて大きな戦力が戻ってきた。

   ◇   ◇   ◇

北山が万全の状態で戦列に復帰した。73日ぶりの1軍先発マウンド。「ちょっと初回は久しぶりで緊張して浮き足だった」と振り返るが、1回にこの日最速の154キロを計測して無失点スタートを切ると、リズムに乗った。「ワクワクした気持ちと、うれしい気持ちでマウンドに上がれた」と失点は失策絡みの3回だけ。6回途中まで104球を投げて自責点は0。「前向きな気持ちでピンチになっても投げられた」と上々の内容だった。

リハビリ中に取り組んだ特訓の成果も発揮した。ストライク先行のカウントをつくるために、変化球の精度を高めてきたが、「カウント球でフォークとかいろんな球種で勝負していけた」。他にはチェンジアップ、シュート、スライダーなどでストライクを積み重ね、5回2死満塁も最後はナックルカーブで来田を二ゴロに抑えた。新庄監督も「ファームでも80球しか投げてなかったんで、90ぐらいで切ろうかと思ったけど、はっきりしたボール球もなくて内容も良かった」と及第点を与えた。

1軍へ復帰するまでに、体重も1キロほど増加した。「今後を見据えて体も大きくしました」。シーズン終盤までに復帰することだけでなく、来季以降も視野に入れながら無駄な時間は過ごさなかったクレバーさも愛称「教授」の由縁。「次はもっと長いイニングを投げて、チームを勝たせられるように投げられたら」。6年ぶりのCS進出へ、春先の快進撃を支えた剛腕が頼もしさを増して帰ってきた。【木下大輔】