<西武5-2ロッテ>◇11日◇ベルーナドーム

痛恨の逆転負けから一夜、西武が意地を見せて“打破”した。初回、ロッテ田中に3連打で先制すると、なおも2死満塁で7番アレクサンダー・カナリオ外野手(25)が右中間へ痛烈な打球を放った。

走者一掃の二塁打。試合前まで打率1割台。スタメン落ちも増えてきた新助っ人が、ようやく本領発揮した。

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ドミニカ共和国出身のブリブリ砲、カナリオが満塁から走者一掃の二塁打をかっ飛ばした。チームが盛り上がる。助っ人に対して勝手に抱く“像”を覆されたのが2月の南郷キャンプ。練習前のストレッチが終わると滝沢ら若手が率先し、芝に敷いたマットを片付けた。カナリオもその輪に積極的に加わっていた。

単年契約の立場の助っ人の、見えないところでの献身的な姿は珍しい。カナリオは言う。「子供の時からボールの片付けとかは当たり前。大人になってもそこは変わらないよ。僕の親もリスペクトの大切さはずっと教えてくれたしね」。

メジャーでも控えが多かった。ベンチで声を出すのも苦じゃない。守備練習も率先して行う。9日も練習後に仁志コーチからアドバイスされ“おかわり”で打った。結果がなかなか出なくても皆がその姿を知る。「カニー(愛称)、打ってほしいよね」。チームの何人もが成功を願った。

支えはカリブの島に暮らす家族。キャンプの昼休み、いつもパイプイスに座り、LINE電話で顔を見ていた。時差13~14時間。真夜中でも笑顔の愛する人たちに、活躍を誓う。仲間たちの笑顔。「自分をあんなに応援してくれて、本当にうれしかった」という獅子党の声援。日本でもすてきな“ファミリー”に恵まれそうなのは、その人柄があってこそだ。【金子真仁】