海を渡る日本人アマチュア選手たちが増える中で、「ゴールドラッシュ」と化す市場をさまざまな視点で捉える連載拡大版。初回は「今」に焦点を当て、現役選手や担当スカウトたちの活躍を紹介する。【取材・構成=平山連】
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桐蔭学園時代はほとんど無名だった選手が、アメリカンドリームをつかもうとしている。バトラー大の鵜沢優成内野手兼外野手(2年)は今秋、NCAAディビジョン1有数の強豪のテキサス・クリスチャン大学(TCU)への編入を勝ち取った。「正直、高校の時はプロを目指していなかった。全体的にアベレージよりちょっと上くらい」だった鵜沢だが、右肩上がりの成長曲線をたどり、同大の全額奨学金を獲得するまでに上り詰めた。
ノースイースタン短大では前半戦で出塁率全米1位(7割2分5厘)、打率同2位(5割5分8厘)を記録し、最終的には盗塁数(42個)で学校記録を塗り替えた。この活躍で大きな注目集め、全額奨学金を得てバトラー大にステップアップ。さらにディビジョン1のオープン戦などで活躍し60校からオファーが舞い込み、ほとんど留学生を取ってこなかったというTCUへの切符をつかんだ。
豊富な実戦の場を生かして、目覚ましいインパクトを残していけば世界は変わる。「内野、外野もどこでも守れるユーティリティー性に加え、盗塁、出塁率も自分の強み。結果を残せたことで自信を持ってプロに行きたいと言えるようになった。自分のように高校時代はそこそこの選手でも、アメリカに行ったことで成長できた部分はありました」と力を込めた。



