巨人は25日、日本一を記念して東京・銀座でパレードを行った。赤いオープンバスに分乗した首脳陣、選手は日本橋三越本店前をスタート地点とし、中央通り約2・3キロを約30分かけてゆっくり縦断。集まった38万人のファンと3年ぶりの制覇を祝った。原辰徳監督(54)は「何度か経験しているけど、毎回新鮮です。野球人として冥利(みょうり)に尽きます」と感動。「来年も、皆さんと喜びを分かち合えるパレードをしたい、と。決意を新たにしました」と連続日本一を約束した。

 快晴無風の銀座パレードになった。印象に残った言葉を問われた原監督は「『ありがとう、おめでとう』と、近くで言っていただいて。我々も『ありがとう』という気持ちです」と、シンプルでも実感のこもった声にしんみり。初体験だった村田も「いや~、気持ち良かった!

 銀座は何度か行ったことがあるんですが、めっちゃ人がいっぱいいて。つらい時期もあったけど、日本一っていいな、とあらためて思いました」と感無量だった。

 連覇へ意を新たにしたのは、選手たちも同じだった。主将の阿部は「身震いがした。何回やっても感動する。頑張って、勝てれば、いいこともある。ぜひ来年もやりたい」と話し、仲間の思いを代弁していた。【宮下敬至】