未来のホークスは「平成3年組」に任せろ!

 ソフトバンクにドラフト2位指名された福岡大大濠・川原弘之投手(18)と5位指名の鳥栖・豊福晃司内野手(18)が7日、福岡ヤフードーム内で入団交渉を行った。ともに両親同席のもと、川原が契約金6000万円、年俸600万円、豊福が契約金3500万円、年俸500万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。

 2人はホークスの戦闘服にも袖を通した。川原は「あこがれていたユニホーム。早くこのマウンドで投げたい」と気合十分。豊福は「観戦で来た中学生の時以来」の球場を見渡し「興奮します」と目を輝かせた。

 今までの敵がチームメートになった。川原は「(豊福とは)練習試合で対戦したことがある。切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」ときっぱり。持ち球は直球とスライダーだが、プロで生き抜くためチェンジアップを習得中だ。

 ホークスは今ドラフトで、1位今宮(明豊)と3位下沖(光星学院)も含め、指名した5人中4人が1991年(平3)生まれの高校生だった。力を蓄え、将来チームを背負って立ってほしい期待が伺える。ともに前身のダイエーが初の日本一に輝いた99年は小学2年生。「強いホークス」を間近で見て育った世代だ。

 仮契約後に鳥栖へ戻り、日没まで木製バットを振り込んだ豊福は「プロに入るんだという実感がわいてきました。1日でも早く1軍に上がって、勝利に貢献したい」。若き九州男児たちが近い将来、投打で福岡を熱くする。