山崎秀晃(29=K-1ジム・チームドラゴン)が19日、「K-1 WGP 2016」(3月4日、東京・代々木第2体育館、日刊スポーツ新聞社後援)65キロ日本代表決定トーナメントでの優勝に向け、東京・町田の同ジムで練習を公開した。

 左右田泰臣(27=K-1ジム・シルバーウルフ)との1回戦は、2014年11月以来のK-1参戦となる山崎。大会PRのための11日の東京スカイツリーイベントを体調不良で欠席した。しかし、「少し練習を休んだが、ずっと試合のための練習をしていたので、筋力や心肺機能に衰えはない。すぐに回復するレベルだったので、今は最高のレベルの追い込みができている」と不安はない。

 これまでの公開練習では、得意のパンチではなく蹴りを中心に見せることが多かった山崎。しかし、「このメンバーのトーナメントで小細工をやっても意味がない」と今回はパンチを披露した。キックミットでパンチ練習を見せ、「重いものを殴らないとパンチ力がつかないという持論がある。だから、パンチ用の薄いミットではなくキックミットを持ち手に強くたたいてもらい、自分がそこにパンチを打つ。持ち手の力に押し負けないようにパンチを打ち続けることで、攻撃力が上がっている実感がある」と話した。

 対戦相手の左右田は現在連敗中だが、「実力が衰えて敗戦したとは思っていない」と警戒する。それでも山崎が目指すものはKO勝利に他ならない。「KO負けしたことがない左右田選手を倒すのは簡単なことではないと思うが、あと2週間しっかり仕上げて、倒せるようにしたい」と闘志を燃やす。

 山崎にとっては、65キロ世界王者ゲーオ・ウィラサクレック(31=タイ)に屈辱の敗戦を喫して以来のK-1参戦。「まずは日本代表決定トーナメントという勝負の中で、日本人の中で頭一つ抜けていないとゲーオへの挑戦は遠いものになる。自分の最終目標はゲーオ撃破なんで、ここはしっかり通過して、アイツにちょっとでも近づけるようアピールする」と誓った。