元PRIDE無差別級GP王者ミルコ・クロコップ(42=クロアチア)が、日本のリングでよみがえった。無差別級トーナメント2回戦で、キング・モー(35=米国)に逆転勝ち。昨年のRIZIN・GP覇者を強烈な左アッパーでなぎ倒して2回1分41秒、TKO勝ちした。明日31日の準決勝は元大関把瑠都のバルトと対戦する。
日本を舞台に世界の頂点に立った男が、RIZINのリングに戻ってきた。1回はモーの巧みな試合運びの前に劣勢だった。しかし、2回に一瞬のスキを突いて放った左アッパーがさく裂。倒れ込んだモーに左の3連発を打ち込んで、勝利をもぎ取った。
06年、RIZINの前身PRIDEの無差別級トーナメントで、吉田やシウバら強豪を破って優勝した。あれから10年。27日の会見では「自分のキャリアの最後の方に来ている」と現在の立場を語っていた。しかし、リングに立つと、ガードごと打ち抜くような強烈な左ハイキックで、会場を沸かせた。強さは色あせていなかった。
試合後は「みなさん、応援ありがとう。大みそかにまたお会いしましょう。バルトをたたきのめすのを、ぜひ見に来てください」と、会場のファンに呼びかけた。15年11月、UFCの試合前に、左肩の治療のために使用した薬が禁止薬物として、2年間の出場停止処分を受けた。一時は引退を宣言したが、RIZINからのオファーを受け、現役復帰した。「日本で最後の試合を」というクロコップが、RIZINの舞台で再び輝いた。【桝田朗】

