総合格闘家の桜井マッハ速人(42)が22日、都内で行われたインターネットテレビ局AbemaTVの番組「格闘代理戦争2ndシーズン」(日曜午後11時)の「300万円トーナメント」調印式の質疑応答で、糖尿病疑惑を否定した。また仲が悪いことで知られる総合格闘家の青木真也と、番組内でケンカするもようが放送されるなどやり合っていることが、やらせでないか? と一部で疑問視されている件についても否定した。

 桜井は「練習中にいつも、甘いものを食べたり、飲んだりしている。糖尿病ではないか? という声があるが」と聞かれると「何で、糖尿なの? 誰が、そんなことを言ってるの? 毎年ね、健康診断、受けているんですよ…実は。本当に、本当に平常値。医者に『やせた方がいい?』と聞くと、『あなたはやせるの、大変じゃない? そのままでいいんじゃない?』って声もある。結論を言うと、平常値です」と強調した。

 また質疑応答では、SNS上を含め、やり合っている青木との関係について「明らかに、やらせじゃないか? という話や、本当は仲良しなんじゃないか? と話が出ているが」と質問が出た。桜井は「なんかねぇ…こんな時代だからね、何言ってもね…そういうふうに見られる。違います。嫌いです」と、本当に仲が悪いと断言した。

 さらに、同じ取材者から「AbemaTVの番組を、勝手にYoutubeに上げて、シャットダウンされた。番組で謝罪してください」と追及されると、桜井は「許可、取ってるんすよ!」と言い、後方の番組関係者の方を見て、頭上に手で丸のサインを出したが、あっさり「映像を流す許可は出してないです」と否定された。

 それを受けて、質問した取材者が「この場で謝罪してください」と追及すると、桜井は突然、開き直り「うるせえよ! お前、ちょっと、うるさいって! 真面目な会見なんだよ!」とぶち切れた。それでも「やっちゃいけないことを、やっていらっしゃったから、そこは大人として、きっちり謝罪した方がいい」といさめられると「すみませんでした」と謝罪した。

 桜井は、23日の「300万円トーナメント」1回戦で山本KID徳郁が推薦した辻本拳也(24)と戦う、自身が推薦した弟子の葛西和希(22)に話が及ぶと「自分が試合する時以上に緊張します。親の気持ちが分かる。先もあるんだけども、何か知んないけど緊張しますね…何か知んないけど」と心配で胸を痛める“親心”を見せた。その上で「ずっと師匠に打・投・極と言われてきたから打・投・極。勝たなきゃ、意味ないんですよ。プロは目立ってナンボ…でも、まだ、みんなプロの卵、勝たなきゃいけないでしょ」と真剣な表情で口にした。

 ただ、優勝選手に賞金300万円とアジア最強の格闘技団体「One Championship」と最高1000万円のプロ契約が保障される権利が贈られるのに加え、指導者に監督賞が贈呈されると聞くと、途端にスイッチが入った。監督賞の金額は23日に大会を生中継する番組内で発表すると言われながらも「監督賞、俺でしょ? 俺が盛り上げてるでしょ? いくら、もらえるの?」と執拗(しつよう)に金額を聞いた。監督賞の金額は放送まで内緒という状況が変わらない中、使い道を聞かれると「じゃ、僕も何とも言えません」と、すねたように言った。【村上幸将】