西前頭4枚目の豪ノ山(28=武隈)が無敗を走っていた大関霧島(30=音羽山)に土をつけた。
立ち合いは引いてしまい、右を差されて一気に土俵際まで追い込まれた。「どうにか振りほどこうと思って」と、すくい投げを耐えると形勢を立て直して、おっつけて逆襲し、押し出しで勝利を収めた。「スピード、力、技と負けている。途中で攻めようとしたのが良かった」と納得の相撲を振り返った。
対霧島は過去4勝5敗と五分五分に近かったが、直近は3連敗中だった。「ずらされて押せていない意識があった。正面に(体を)置いていこうと思った」とイメージを体現しての勝利だった。
6勝2敗で中日を折り返し、1敗の霧島、若隆景、翔猿を追う。取組後は湊川親方(元大関貴景勝)も風呂場を訪れ「良かった」と内容を褒めてくれたという。大の里、豊昇龍の両横綱、大関安青錦が休場と本命不在の今場所。誰が賜杯(しはい)を手にしても不思議ではない。「星を先行させてしっかりと引き締めて」。まだ優勝を意識するには早いが、無意識の先に流れをたぐり寄せる。

