シングルトーナメント「ニュージャパン杯」の準決勝2試合が行われ、オカダ・カズチカ(32)とEVILの決勝進出が決まった。

セミはEVIL対SANADAのタッグパートナー対決。今トーナメントを通じ反則技を連発しているEVILがこの日も勝ちに徹した。パイプイスを使い、SANADAの首を攻撃。急所攻撃でダメージを与えたところでEVILを決め、3カウントを奪った。手段を選ばず勢いにのるEVILは「優勝は俺のものだ!よく覚えとけ!」と初の頂点取りへ自信をみせた。

メインは前IWGPヘビー級王者で前回覇者のオカダ対IWGPジュニアヘビー級王者高橋ヒロム(30)のシングル初対決。ヒロムはオカダの必殺技レインメーカーと、自身の技TIMEBOMBをたたみかけるなど追い詰めるが、やはりオカダは強かった。ヒロムをとらえ変形コブラクラッチに持ち込み、力が抜けていくヒロムを立ち上がらせラリアット2発。再び変形コブラクラッチで締め上げ、レフェリーストップで勝利した。オカダは「タップしないお前にジュニアヘビー級チャンピオンの意地を感じたよ」とヒロムの力を認めた上で、「これが現実。お前がやろうとしていることは簡単にできることじゃないんだよ」とジュニアヘビーのベルトを巻きながら、IWGPヘビー級に挑戦するヒロムの野望の難しさを説いた。

約4カ月ぶりの有観客試合となる7月11日大阪城ホール大会で決勝が行われ、優勝者は翌12日にIWGPヘビー、同インターコンチネンタル2冠王者の内藤哲也(38)とタイトルをかけて戦う。