「横浜のタイソン」と言われる23年ボクシング全日本選手権ウエルター級優勝などの実績を持つ田中空(22=東洋大)が大橋ジムからプロ転向すると13日、発表された。同日、横浜市のジムで大橋秀行会長(59)、3歳から指導を受ける元プロボクサーの父強士さん(49)、同じ東洋大の同期でアマ6冠の田中将吾(22)とともに大橋ジム入門会見に臨んだ。田中空は「日本人初のウエルター級世界王者を目指したい」と力強く宣言。プロテストは今月、B級で受験する予定。6月ごろにプロデビューを予定している。

アマ戦績58勝(39RSC)8敗とレフェリーストップ勝ち(TKO勝ち)が多い「倒し屋」だ。165センチと軽量級の身長となるものの、世界的にも選手層の厚いウエルター級を主戦場にすると宣言。通常体重は72~73キロで骨太、胸板が厚いガッチリ体形となる田中空は「自分はすごく減量が苦手なので、アマでもウエルター級であまり減量せずにやっていた。1番、動ける体重だと思っている」とプロでもウエルター級で勝負する姿勢だ。

同階級では常に身長の高い対戦相手と拳を交えてきた。トレーナーとなる父強士さんと身長180センチながら大型選手を次々と撃破していった元統一ヘビー級王者マイク・タイソン(米国)の試合動画を参考にボクシングスタイルを確立してきた。大橋会長も「スタイルはタイソンそっくり。『横浜のタイソン』と言われる」と言い切るほどだ。

田中空は「目標とする選手はマイク・タイソン。自分も(ウエルター級の)階級にしては背が小さいので、タイソンのようにどんどん大きい相手を倒せる選手になりたいと思っている」とイメージを膨らませていた。

 

◆田中空(たなか・そら)2001年6月1日、川崎市生まれ。3歳の時、元プロボクサーの父強士さん(49)の勧めでボクシングを開始。幼稚園から大橋ジムでもスパーリングを経験。武相高から東洋大へ進学。17年に高校選抜、アジアジュニア選手権、19年に高校選抜優勝。22年に国体、23年に全日本選手権を制覇。アマ戦績は58勝(48RSC)9敗。家族は両親と妹。165センチの右ファイター。