式秀部屋稽古再開へ 親方は協会に呼ばれ血圧上昇も

  • 式秀部屋の稽古場(17年1月撮影)

力士9人が逃げ出す騒動のあった式秀部屋が、早ければ11日にも稽古を再開することが10日、分かった。相撲部屋は一般的に本場所後の1週間は休みにあてるため、多くの部屋は10日から再始動しているが、式秀部屋は1日遅れで動きだす。

9、10日の2日間をかけて、式秀親方(48=元幕内北桜)は力士1人ずつと向き合って面談を行った。20人全員と腹を割って話し合い、これまでの不満や今後への改善点などについて確認したとみられる。面談には、あえておかみさんは同席せずに実施したという。

力士9人が4日に逃げ出した主な理由は、おかみさんによるいきすぎた生活指導にある。今年に入って式秀親方は体調を悪化させ、おかみさんを「師匠代行」に任命した。おかみさんは、新型コロナウイルス感染予防に敏感になり、グループラインで連日、長文の指示を送信。張り切りすぎがエスカレートし、多くの力士にとって心的負担になっていた。

逃げた力士は5日に部屋に戻り、日本相撲協会のコンプライアンス委員会からの聞き取り調査も受けた。式秀親方は6日の師匠会に出席したが、つえをついて歩いていたという。同席した別の親方は「みんなの前で『迷惑をおかけしました』と普通に話していた。コンプライアンス委員会に呼ばれて、また血圧が上がったらしい」と明かした。力士の師匠への信頼は変わらないため、部屋の正常化は式秀親方の健康状態にかかっている。