「昭和の大横綱」大鵬を祖父に持つ、西前頭3枚目の王鵬(24=大嶽)は三つどもえの優勝決定戦の末に初の賜杯を逃した。

金峰山を本割で撃破。幕内での自己最多を更新する12勝目を挙げて、優勝決定戦へと持ち込んだ。優勝決定ともえ戦は、最初に金峰山を破って勝ち残った豊昇龍に敗れ、目の前で同学年で入門同期の“横綱昇進”を見届けることになった。

「朝から3番取るつもりでいた」と、ともえ戦も想定し、優勝するには3勝が必要と思って臨んでいたが、もう1番は回ってこなかった。豊昇龍とのともえ戦を迎え「『楽しい』が勝ってしまった。そこが大関との違いなのかな」と打ち明けた。

初めて千秋楽まで優勝を争い、初の三賞となる技能賞も受賞。それでも負けて充実感があることに「充実していることに1番腹が立っている」と、自分を責めた。新三役濃厚の春場所へ「あきらめずに取り続けるしかない」と前を向いた。