西幕下2枚目の大花竜(24=立浪)が、無傷の4連勝で4場所連続となる勝ち越しを決め、新十両昇進の権利を得た。

初めて十両土俵に立ち、東十両13枚目の島津海を寄り倒し。幕下土俵と比較し「声援も大きかったけど、その雰囲気にのみ込まれないよう、落ち着いて相撲を取れた」と振り返り、胸を張った。24年夏場所で、近大から三段目最下位格付け出しで初土俵。ストレート勝ち越しは三段目の24年名古屋場所以来、2度目で「(幕下では)初めて。残り3番も気合を入れて頑張りたい」と、一段と力を込めて話した。

十両土俵は、これまでの幕下以下とは所作も異なるが「(兄弟子の十両)明生関に『所作は気にしないで頑張れ』と言っていただいて、相撲に集中できた」と、慣れない土俵に、とまどうことなく持ち前の圧力を発揮した。同じく兄弟子の横綱豊昇龍にも「気合入れていけ」と、エールを送られた。大花竜は「横綱は立ち合いの圧力もスピードも別格。それを近くで感じて、場所でも『横綱に比べたら』と思えるようになった」と、日ごろの稽古場でハイレベルな相撲に触れてきたことで、気後れもなく、自然と実力も上げてきた。

青森県十和田市出身。前頭錦富士は同郷で「昔から知っている」という憧れの存在だ。同県出身の幕内力士は、1883年(明16)から143年も途絶えていない。現在、その栄光の歴史を1人でつないでいるのが錦富士。それだけに大花竜は「少しでも青森の相撲に恩返ししたい。錦富士関が幕内で、青森の歴史を途切れさせないよう頑張ってくれている。早く自分も上がりたい」と力説。まずは来場所の新十両昇進を勝ち取り、その先に新入幕も目指している。