大相撲元幕内の千代丸(34=九重)が2日、東京・両国国技館で師匠の九重親方と引退会見を行った。約20年の土俵人生を笑顔で振り返り、思い出の一番を明かした。

07年夏場所に初土俵を踏み、3月の春場所後に引退を発表した。思い出の一番には「十両を決めた名古屋場所の鬼嵐関との一番」と口にした。

東幕下1枚目で迎えた13年名古屋場所で、11日目を終えて3勝3敗。千秋楽に向けて「3日間ぐらい、ずっと緊張しちゃった」と振り返る。「支度部屋で付け人をしていたんですけど、もう1人千代栄がいた。ビンタしてもらって土俵に向かったのを覚えています」と明かした。

鬼嵐をはたきこみで破り、勝ち越しを決めた。その後は幕内在位31場所で、東前頭5枚目まで番付を上げた。「自分の分岐点というか、相撲人生の中で1番大事だった一番」と理由を説明した。

24年九州場所を最後に関取の座から遠ざかり、3月の春場所は西三段目筆頭で4勝3敗だった。【飯岡大暉】