将棋の藤井聡太7冠(竜王・名人・王位・王座・棋聖・棋王・王将=22)、囲碁の井山裕太2冠(王座、碁聖=36)、将棋の福間香奈女流6冠(清麗、女王、女流王座、女流名人、女流王位、倉敷藤花=33)が先日、関西囲碁将棋記者クラブ賞の表彰式に出席しました。
藤井は5年連続5回目、井山は5年連続17回目の受賞、福間は特別賞の受賞となりました。3人の保持するタイトルを合わせると「15冠」です。表彰式後の取材会で、3人に同じ質問を投げかけてみました。
保持するタイトルを防衛しながら新たなタイトルを獲得する難しさは、経験した者でないと分かりません。
若き王者として将棋界のトップを走り続ける藤井7冠は23年10月に史上初の全8冠を独占。14歳の中学生でプロとなってからわずか7年、21歳2カ月で偉業達成でした。24年は叡王を失い、7冠へ後退しましたが、再び全8冠制覇を目指しています。
「初タイトルに挑戦するまでが一番、たいへんでした」と20年の棋聖戦で初タイトル挑戦するまでの苦しかった道程を振り返り、2度目の全8冠制覇へ「タイトルに挑戦するためには勝ち抜いていかなければいけない」と前置きし、「一定期間、好調を持続するこをが求められる難しさがあると感じています」と語りました。
井山2冠は17年、史上初の7冠独占。18年には失冠した名人のタイトルを約1年ぶりに奪回し、7冠に復帰しました。7大タイトル独占を2度成し遂げたレジェンドは、自らの足跡を振り返りながらこう語りました。
「タイトルを保持している側は保持するタイトル戦に向け、対策はしやすいところはあるが、一方で挑戦者側は勝ち抜いていかなければいけない難しさがある」
昨年12月に第1子を出産後、今年2月の産休明けからタイトル戦で敗退知らずの5連続獲得。女流6冠を堅持し、史上初の女流全8冠制覇を目指す福間6冠も2人と同じような難しさを感じているようです。
「タイトル戦と平行して別のタイトルの予選を戦っていかなければいけない。対局が過密になったときの戦いの難しさがある」
未知の領域への挑戦を続ける3人。だれも達していない境地へ、これからも盤上に無限の夢を紡いでいきます。【松浦隆司】(ニッカンスポーツ・コム/コラム「ナニワのベテラン走る~ミナミヘキタヘ」)




