ダウンタウンの松本人志(51)が19日、フジテレビ系「ワイドナショー」に出演。プロ野球観戦中のファウルボール事故訴訟について、「野球が舐められ出したのでは」と持論を語った。

 番組で、プロ野球観戦中の女性がファウルボールが右目を直撃し失明した事故で、試合を主催した北海道日本ハムファイターズなどに計約4650万円の損害賠償を求めた訴訟について話題に。

 この訴訟は3月26日に札幌地裁が球団などに約4190万円の支払いを命じる判決を言い渡した。球団などは今月7日、地裁判決を不服として控訴した。

 最初に意見を求められた元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂(49)が打球が直撃した女性に同情しつつ「この判決によって、『球場が危ない所だ』みたいな風評、認識が増長されるのが心配」だといい、さらに球場の臨場感についての魅力などを主張した。

 続いて、松本が「雑な言い方なんですけど」と前置きし、「野球が舐められ出したんですか。昔なら(訴訟など)止めておけ、(危険を承知で)観に行っておいて、そんな(球団の責任)こと言うなと周りが言っていたと思うんですよ」と主張。

 さらに「それを言えるようになったって、(野球の)神通力が薄れてきたのかな・・・昔は言える空気じゃなかった。“野球”って凄かったから」と持論を展開した。

 松本の意見に対し、歌手で俳優の武田鉄矢(66)が「最近はさして興味もない人がそういう所に来る時代になった」といい、スポーツも舞台も観客全員がいつも集中している訳ではないと主張。それを受けて松本は「パワーバランスがおかしくなってきたということなんですかね」と見る側とやる側との関係性の変化を感じつつ、「失明までいくと話しは違ってくるけど」と打球が直撃した女性を思いやった。