映画「野火」の初日舞台あいさつが25日、東京・渋谷のユーロスペース2で行われ、主演で監督の塚本晋也(55)リリー・フランキー(51)らが出席した。第2次大戦のフィリピン戦線を舞台した日本軍の死闘を、塚本監督が約20年の構想をへて映画化。戦後70周年の節目に、自主配給で公開にこぎ着けた。

 製作は低予算で、スタッフや出演者の多くがボランティアだった。それでも、リリーは監督の熱意にほだされて出演を決めた。「戦後70年のこの季節に、監督がこれを公開したいとおっしゃっていて、少しお手伝いしたいなと思って参加させていただいた。やっと今日が初日。(映画館の)上の階では『女囚さそり』をやっているにもかかわらず、たくさんの人に来てもらった」と、ジョーク交じりに感謝。ファンの写真撮影もOKにするサービスぶりで、「話題になるなら、チ○ポも出しますよ」と提案。司会から「それはコラージュでお願いします」と制止されると、「じゃあデカめにしておいて下さい」と、下ネタで畳み掛けた。

 登壇者の森優作(25)は普段、定食店のアルバイト店員で、今回初めて俳優のオーディションを受け、合格した。すると、昨年のベネチア映画祭でコンペに出品され、レッドカーペットを歩くなど、人生は一変した。それでも、「役者も頑張ります。定食屋もやりながら」と謙虚に話していた。

 ほか音楽担当の石川忠氏(49)が登壇した。