テレビ朝日の早河洋会長兼CEO(72)は29日、31日で「報道ステーション」(月~金曜午後11時54分)を降板する古舘伊知郎キャスター(61)について「大変大きな貢献度がある。大きく感謝しています。しゃべり、トークの世界で、比類ない才能を持っている。次のステップでも活躍することを願っている」と話した。

 古舘キャスターの降板に、政権与党からの圧力があったのかという質問には「古舘さんから降板の申し出があって、お互い納得して決定した。政権の圧力はない」と言い切った。

 後任の富川悠太アナウンサー(39)については「12年のリポーターのキャリアがある。今までにない、躍動的なアンカーマンになるのでは」と期待を口にした。同番組で昨年4月から水曜コメンテーターを務めていたショーン・マクアードル川上氏(48)が経歴詐称疑惑で降板したことについて、吉田慎一社長(66)は、川上氏から降板後に「経歴が不適切だった」と直接謝罪があったことを明かした。「当社として見抜けなかったことを謙虚に反省したい。視聴者の信頼に直結する問題。申し訳ない」と謝罪した。

 今月1日から先行配信を開始、来月11日に本開局する動画配信サービス「アベマTV」について、早河会長は「今月17日の清原和博被告の保釈を5時間のライブで配信したときに、普段の3倍のアクセスがあった。夏から広告をつけて配信できるようにしたい」。橋下徹・前大阪市長(46)とフリーアナウンサー羽鳥慎一(45)がコンビを組む新番組「橋下×羽鳥の新番組(仮)」(来月11日スタート、月曜午後11時15分)のパイロット番組が13日に放送され、視聴率が9・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことに、早河会長は「視聴者の微妙な判断だという気がする」。吉田社長は「個性の強い2人が、どういう化学反応を起こすか楽しみ」と話した。