不倫騒動に揺れつつも上方落語協会会長選で再選され、8期目へ入る桂文枝(72)が1日、本拠地の大阪・天満天神繁昌亭で、節目の100回目となる「創作落語の会」を開いた。

 頭を完全にそり上げた状態で「100回目という節目の記念の会になんか微妙な形で出ないかんという…」。収まりきらない不倫騒動への“おわび”をイメージさせるような髪形で高座へ上がり、頭に手をやった。その頭を触りつつ「ただ、そのためにこの頭にしてるんじゃありませんので」と言い、笑わせた。

 文枝はNHK大河ドラマ「真田丸」に千利休役で出演が決まり、すでに収録に入っている。2月の不倫騒動発覚後、役柄のために、頭頂部だけ髪の毛を残したヘアスタイルで公の場に出ていたが、3月半ばには、完全に頭髪をそりあげていた。

 今回、頭髪をすべてそりあげた理由も「千利休の役のためにそりました」と説明。「そろそろ私の出番も放送されます」と言い、先日の収録ではお茶をたてる場面で苦労した話も報告した。

 文枝は、実際に京都の裏千家に通い練習を重ねて臨んだ。それでも「実際の収録では手元は違う人がやるのかと思ったら、自分でやってください、と。テストから本番まで、やり直しもあるんで、15~16回ぐらいやりました。(震える様子を再現し)収録終わっても(震えが)止まらへんかった」。実際にポーズで示し、オーバーアクションで会場をわかせた。

 近況ネタを枕にして、この日は261本目の新作「昔は良かった DAY」をネタ下ろし。同会は、新作の初披露を目的に、81年3月から定期開催。「始まったあのころは、(若くて)おもしろいネタがどんどんできて、昔はよかったな~」と懐かしみながら、新作を演じた。

 終演後、「会長選に再選されましたが」との問いかけには無言だった。頭には帽子をかぶっていた。

 文枝は、生涯創作300本を目標に公言しており、次回は6月29日に同じく繁昌亭で予定している。