脳科学者の茂木健一郎氏(53)が、北海道七飯町で一時行方不明になり、6日ぶりに保護された小学2年田野岡大和君の事件に関する発言で批判を受けた尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(69)について「子どもを尊重しよう、とおっしゃっているのだと思います」と私見を述べた。

 尾木氏はこの事件に強い関心を寄せ、ブログで自身の見解を発信してきた。大和君を心配すると同時に、大和君の両親が“しつけ”として置き去りにしたことについて「明らかにネグレクト!虐待です!」と批判。さらに大和君がなかなか発見されない状況に「置き去りそのものが真実なのか失礼ながら疑いたくなってしまいます」と両親を疑うような発言もあった。

 尾木氏は批判を受け、5日に更新したブログで「大和君の心配と子どもとの向き合い方を発信し続けたつもりですが…皆さんに大変なご心配おかけしたことまずはお詫びいたします…」と謝罪。大和君の両親に対しても「あまりに発見出来ないことからお父さんのことを本当なのか疑念を抱いたことは完全に行き過ぎ、失礼でした…これは率直にお詫びいたします!」と謝罪した。

 尾木氏は6日放送のTBS系「白熱ライブ ビビット」に生出演し、今回の騒動でブログに100件を超える批判が寄せられたことを明かした。茂木氏は同日ブログを更新し、尾木氏について「尾木ママの言葉は、時に、過激かもしれないし、ご本人もおっしゃっているように、言い過ぎのところも あるかもしれません。でも、尾木ママは、一貫して、子どもを尊重しよう、とおっしゃっているのだと思います」と擁護した。

 茂木氏は尾木氏との会話で忘れられない言葉として、「たとえ失敗しても、子どもが自分で選んだ道ならば、そこから学んで、自己肯定感に結びつけることができる」と紹介。「今の時代、親御さんや先生が、子どもたちにこうしなさい、と押し付けることが、多すぎるのではないでしょうか。子どもが自分で考えて、自ら選び取っていく、そんな自由をもっと大切にしたいと思います」と自身の考えを示した。