「なごり雪」や「22才の別れ」などの名曲で知られるシンガー・ソングライター伊勢正三(64)が、デビュー45周年を記念して初のオールタイムベスト盤「Then&Now」を、明日9日に発売する。かぐや姫、風、そしてソロとして活動してきた中から、名曲やヒット曲69曲をえりすぐり、CD4枚組にまとめた。

 イルカのデビュー曲のために書き上げた「あの頃の僕は」も収録した。同曲は、これまでライブでも歌わなかった、今回のアルバムのために初めてレコーディングしたという。その他、幻のライブ音源とうわさになっていた、ソロとしての初ライブ、80年7月16日の日本武道館公演での曲も収録している。

 当初、伊勢はライブの音源をアルバムに収録するのは否定的だった。「36年も前のライブ録音だけに、作品として出すのは疑問に思っていた」と言うが、いざ聴いてみると「思っていた以上の録音状態で残っていた。クオリティー的にも全く問題がなかった」と振り返る。伊勢がスタジオでミックスダウンを行い「ささやかなこの人生」や「海岸通」などのパフォーマンスをよみがえらせた。

 発売のフォーライフミュージックの後藤由多加社長は「伊勢の作品はメロディアスなものが多く、とにかく、その1つ1つが時代を感じさせないものばかり。しかも、今回のアルバムでも20時間以上も自らスタジオに入り完成させた。ある意味で魂の入ったアルバムだ」と話している。