第59回グラミー賞の候補が6日(日本時間7日)発表され、米映画「レヴェナント 蘇えりし者」(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)で音楽を担当した坂本龍一(64)が、ビジュアル・メディア・ベスト・スコア・サウンドトラック部門にノミネートされた。

 坂本はドイツの音楽家アルバ・ノト(本名カールステン・ニコライ)と作曲を手がけ、連名で候補入りした。2人は今年1月の米ゴールデン・グローブ賞の作曲賞にもノミネートされたが、受賞は逃している。「レヴェナント 蘇えりし者」は、2月のアカデミー賞で主演のレオナルド・ディカプリオの主演男優賞、監督賞、撮影賞を受賞した。

 坂本は87年公開の映画「ラストエンペラー」のテーマ音楽の作曲で、89年にグラミー賞の最優秀オリジナル映画音楽賞を受賞した。

 また昨年のグラミー賞では、世界的指揮者の小澤征爾氏が指揮した「こどもと魔法」が収録されたアルバムが、最優秀オペラ録音賞を受賞しており、2年連続の日本人受賞に期待がかかる。