吉本新喜劇のベテラン桑原和男(81)が3日、インテックス大阪で開幕した「コヤブソニック」の吉本新喜劇に出演し、おばちゃんにふんした「桑原和子」ネタや、「神様」と天に叫ぶ芸も披露した。

 桑原は劇団や漫才を経て、61年に新喜劇の前身である「吉本ヴァラエティ」時代に入団。以来、新喜劇を支えてきた大御所で、現役メンバー最年長。03年頃に体調を崩して以降、休演することもあるが、たびたび復活し、今なお新喜劇座員として活動している。

 この日は、胸に取りつけた乳房を取りだして、汗をぬぐうフリをする定番ネタも見せ、客席はわき上がった。出番の最後には、拝むポーズで「神様~っ」と叫び、3年ぶりの同フェス開催への感謝をネタに入れ込んで締めた。

 出番後には、フェス主催の小籔千豊(44)から体調を聞かれ「あかん」と、数日前に倒れたと告白した。桑原によると「先週の月曜日、祇園花月の出番を終えて電車で帰宅」している途中、自宅最寄り駅から歩いていると、急に倒れたという。

 時間は午後9時ごろで、20分ほど人通りもなく、そのまま寝ていたところ、通り掛かった男性に介助され、歩き始めたが「靴1足分しか、足が前へ出えへん。ヨチヨチ歩きや」とぼやき、近所の知り合いの家を訪ねてしばらく休み、やっと帰宅できたという。

 翌日、病院へ行き、検査を受けたものの「心電図とかとって、いろいろ調べて…それでな…異状ありません、やって!」と、大事に至らなかったことを報告していた。