16日に腹部大動脈瘤(りゅう)破裂のため、88歳で亡くなった脚本家で作家の早坂暁(はやさか・あきら)氏(本名・富田祥資=とみた・よしすけ)をしのび、同氏の代表作「夢千代日記」のドラマ、映画に主演した吉永小百合(72)が17日、コメントを発表した。

 吉永は「何度も手術を受け、ご病気と闘っていらしたのに、ご回復が早くて、驚いていました。ご逝去の報に信じられない思いです。『夢千代日記』は、早坂さんからいただいた大きなプレゼントでした。私の大切な宝物です。手描きの原稿用紙がリハーサル時に届いて、早坂さんの字のぬくもりの中に夢千代の想いを感じて演じました。本当にありがとうございました」と感謝の思いをつづった。

 早坂氏は外出先で体調を崩し、運ばれた病院で亡くなった。愛媛県松山市生まれで、ほかに「花へんろ」「七人の刑事」「必殺」シリーズなど数多くのドラマ、映画の脚本を手掛けた。94年に紫綬褒章。