10年の熱意が、実を結ぶ。静岡朝日テレビ開局40年記念番組「高麗屋三代襲名スペシャル 八代目市川染五郎 密着3650日」が、7日午後1時55分からテレビ朝日系全国24局で放送される。同番組では、歌舞伎俳優松本幸四郎の孫で、7代目市川染五郎の長男、藤間斎(いつき)君(松本金太郎=12)を追っている。静岡朝日テレビが10年をかけて制作しており、担当した鳥居瑞穂プロデューサー(48)の執念と熱意が形になった。
鳥居さん 30分テープで約1000本ですから、計500時間もカメラを回しました。いつ世に出せるか分からず、悩んだ時期もありましたが、3代同時襲名のタイミングで放送が決まり、ホッとしています。
取材のきっかけは、08年放送の同局30周年番組だった。「勧進帳」弁慶1000回上演を特集。998、999回目は静岡市民文化会館で上演され、同局が取材する中で、鳥居さんは当時2歳の斎君に注目した。
鳥居さん かわいらしく素材的に素晴らしいので、成長を追いたくなり、継続取材をお願いしました。
地道に関係を築き、舞台、稽古場だけでなく、正月、誕生日会などプライベート映像も撮ってきた。
鳥居さん 2年前、身長(158センチ)を抜かれました。小さい時は、私の前でも裸になっていましたが、小学校低学年から「着替えは撮らないで」と言ったり。
斎君は、4歳で松本金太郎として歌舞伎俳優の道を歩き始め、今月、8代目市川染五郎を襲名した。
鳥居さん 色気があり、内に秘めるものを持つ若武者になりました。お父さま以上に歌舞伎好き。ここから先の成長も楽しみです。
斎君は、物心がついた時から近くでカメラを回していた鳥居さんを「鳥っぴー」と呼んでいる。鳥っぴーは今、オンエアの瞬間を震えながら待っている。
鳥居さん 10年も追わせていただいた責任がありますから。高麗屋さん、会社への感謝も込めて、多くの方々に見ていただける良い結果になればと思います。
放送時間は85分だが、500時間のテープは財産。同局は、鳥居さんに、金太郎改め染五郎の継続取材を勧めている。【柳田通斉】



