演歌歌手松前ひろ子(68)が6日、都内で新曲「人生勝負」の発表会を行った。歌手生活49年目。「『継続は力なり』と思ってここまできました。もし『これでいい』と思っていたら、ここまではこられなかった」と振り返った。

 歌手になりたい一心で、いとこの北島三郎を頼って家出をして、北海道から上京した。「その少女がここまで来ることができた。『いとこ』から『弟子』へ。厳しい世界でした」。

 デビュー2年後には、交通事故で日常会話にも不自由な生活になった。1度は歌手生命を絶たれながらも夢を諦めきれずに8年後、再デビューにこぎ着けた。「あの8年の悔しさがあるから、今でも頑張れます。そして、人さまの優しさに感謝です。1人では歩いてこれなかった」と出会いに感謝した。

 弟子の三山ひろし(37)が、昨年に3度目のNHK紅白歌合戦出場をするなど演歌界の成長株として大活躍だ。「今年に1人、妹分の弟子ができて、来年にもさらに1人増えます。私もさらに頑張らないと」。

 来年の50周年の節目に向けて「にぎやかになります。三山も『僕も微力ながら頑張る』と言ってくれている。みんなが一丸となって、これからも頑張っていきます」と話した。