昨年末にAKB48を卒業した渡辺麻友(23)が14日、大阪・阪急うめだ本店で、ジョルジオ・アルマーニの化粧品ライン「GIORGIO ARMANI beauty」関西初出店セレモニーに出席し、今年の勝負カラーに「赤」をあげた。

 昨年大みそかのNHK紅白歌合戦を最後に、11年在籍したグループを卒業。「12歳で入って、人生の半分いた」AKB48を巣立ち「普通の日常」を取り戻すため、この日まで約1カ月半、充電。「久々にいっぱいの人の前に出てきたので、めちゃ緊張してました。やっと(ソロとして)第1歩が踏み出せました」と照れ笑いしながら、セレモニーを振り返った。

 「アルマーニ・レッド」と言われる象徴的な真っ赤なリップを着け「赤を着けただけで気分が上がりました。今年の私の勝負カラーになりそうです」。5月には、初主演ミュージカル「アメリ」も決まっており、同作の主人公・アメリも「赤いリップで、赤い衣装」がメインになるという。

 AKB48を王道アイドル路線で支えてきた渡辺は、赤を基調にした大人の女性へ変身。「雑誌を読んで、メークも勉強しています」と笑う。初主演作に備え、ジムへも通っており「体力づくりのため、走っています」と近況も報告した。

 渡辺がミュージカルへ傾倒するきっかけになったのは、宝塚歌劇だった。当時トップの蘭寿とむが率いた花組ファンから宝塚の「箱推し」へと進み、くしくも、花組カラーもピンクで暖色系だ。

 「ミュージカルで頑張って、いつか(宝塚)OGの方と共演できたら。そのために、女優としてもっともっと努力しなきゃいけない」と決意も口にした。

 連日、極寒の中、戦っている平昌(ピョンチャン)五輪に出場する選手にも刺激を受ける。

 「メダルがたくさん、うれしくて。アスリートの方々は、ただひたむきで、まっすぐな姿を見て、たくさんパワーをいただいた」

 AKB48時代、苦手なダンスを涙しながらレッスンを重ねて、克服。エースとしてグループを引っ張ってきただけに「私もまた、頑張ろうと素直に思えます」と話した。

 またこの日は、バレンタインデーで、恋愛も解禁になったが「毎年、スタッフさんやお世話になった方に渡していますが、今年も。プライベートで(チョコを)あげる機会は、うそじゃなく、本当にそういう機会はないです」と苦笑。手作りチョコを好きな人に渡す機会もこれまでなかったといい「いつか、機会があれば、手作りを渡してみたいですね」と話していた。