名古屋市中区の老舗劇場「御園座」が4月1日に新装開場してこけら落とし公演を迎えるのを前に28日、開場式が行われた。劇場としての御園座での公演は、建て替え前の旧劇場が2013年3月に閉館して以来5年ぶり。

 開場を知らせる一番太鼓が打ち鳴らされると、来場者から大きな拍手が送られ、小笠原剛会長が「名古屋の文化発信の地として、地域活性化の起爆剤となりたい」とあいさつ。こけら落としで襲名披露公演をする松本白鸚さんと松本幸四郎さんら3人は、お祝いの舞踊「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」を披露した。企業から贈呈された緞帳(どんちょう)もお披露目された。

 三重県桑名市から訪れた会社経営小笠原まき子さん(69)は「旧劇場に若い頃から通ってきたので、やっと復活してくれてうれしい」と笑顔だった。

 新劇場は新築した40階建てビル(高さ約150メートル)の2~5階部分で、客席数は約1300。18年度は、市川猿之助の「スーパー歌舞伎2(セカンド) ワンピース」や、滝沢秀明の「滝沢歌舞伎2018」などの公演を予定している。

 御園座は「名鉄ホール」「中日劇場」とともに名古屋三大劇場に数えられたが、名鉄ホールは15年3月に営業を終了、中日劇場も今月25日に閉場し、営業を続けるのは御園座だけとなった。