伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸(55)が4日、大阪市内で第8回「三陸海の盆in石巻」(8月11日、宮城・石巻市)のプレイベントの記者会見を行った。

 菊水丸は11日に石巻市の中瀬公演近くの仮設商店街で行われる「三陸海の盆-」のプレイベントに参加する。「太鼓正」製作の太鼓を寄贈すると発表した。

 「三陸海の盆-」は東日本大震災で犠牲になった人々の供養と被災者の思いを共有するため、11年夏から開かれている。菊水丸は7回目の参加となる。今年も例年通り、気仙沼出身の名力士・秀ノ山雷五郎を歌った「9代目横綱物語」を演じる。

 会見では寄贈する太鼓のたたき初めをした。「三陸海の盆にふさわしい音色ですね。石巻の晴天の夏に響き渡るのは間違いない」。太鼓は大震災で津波に流されずに耐えた「松の木」をイメージして製作された。

 菊水丸は震災後、被災地で津波で流された太鼓の代わりにタイヤをたたいているニュース映像もみた。これまで被災地に太鼓を寄贈してきたが、菊水丸のもとには太鼓をたたく笑顔の被災地の写真が送られてくる。「初年度には笑顔はなかった。最近は楽しそうなお祭りの写真です。なんかうれしいですね。いずれ大阪に来ていただきたい」と10年目の節目などに交流のある被災者を招待するプランを明かした。