宇多田ヒカル20周年記念にツアー完走 両親に感謝

宇多田ヒカル(35)が9日、千葉・幕張メッセで、12年ぶりのコンサートツアーの千秋楽公演を開催した。この日はデビュー20周年の記念日で、父で音楽プロデューサーの宇多田照実氏(70)と母の歌手藤圭子さん(享年62)への感謝を、自らの言葉で伝えた。アニバーサリーをファン1万4000人から祝福された。

宇多田は冒頭の4曲を歌い終えると、「こんばんは。あの、今日、その、デビュー20周年記念日なんですけど…。恥ずかしい」と照れ笑いした。「そんな日を、こんなふうに過ごせて。本当は誕生日とか祝ってもらったり、会の主役みたいになるのすごい苦手なんだけど、これは素直に喜んでおきます! ありがとう」と感謝した。

「ヒッキー!」「おめでとう~!」と約40秒間、拍手と歓声を浴びると、かみしめるように会場を見渡し、涙ぐんだ。「冒頭から、そんなに泣かせに来ないでね。メークが崩れちゃうよ」と言い、笑いを誘った。

この日のライブは、デビュー初期の曲から、今年6月リリースのアルバム「初恋」収録曲まで、20年間をちりばめた構成だった。アンコールでデビュー曲「Automatic」を歌い終えると、語り出した。「せっかくこんな場だし。私が、ありがとうって言いたい人たちが2人いるんだけど」と前置きし、「私を生んで育ててくれた母親と父親に、ありがとうって言いたい」と続け、大きな拍手を浴びた。

「人としてはもちろんだけど、ミュージシャンとしても、母親の音楽に対する情熱と、私の才能を周りに言って信じてくれた気持ちがなかったら、こういう仕事に就こうと思わなかったと思うし。父親がマネジメントをずっとやってくれて、よく会うんだけど、面と向かってだとなかなか照れくさくて言えなくて。ちょっとぜいたくだけど、この場を借りて、20年間ここまで来られてありがとう、と言わせてください」

「はい、以上です」と照れくさそうに笑うと、大歓声があがり、会場は温かい拍手で包まれた。

15歳だった98年、シングル「Automatic」で鮮烈デビュー。「学校の帰りに友達とCD屋さんに行って、友達が視聴したりして」と当時を振り返った。「でも、(オリコン)1位にならなかったんだよね。『だんご3兄弟』が強くてずっと1位だった。すごい悔しかった、正直」とおどけた上で、「母親の三十何週連続1位っていうのは本当にすごいんだな、って思いました」と話した。初アルバムと2枚目アルバムで37週連続1位を記録した藤さんに敬意を表した。

ライブ冒頭で「みんな、待たせてごめんね」とあいさつしていた宇多田は、「いつもは目が悪いんだけど、今日はコンタクトをしてきました」と明かした。

「私って、ライブをすることが少ないじゃない? でも、今回こうしてツアーをまわって、やっぱりこういう機会って大事だと思った。だって、こういうことがないと、みんなの顔を見る機会がないから。みんなの顔をもっと見せてください」。

来年1月18日には新曲「Face My Fears」のリリースも控えており、21年目も歌声でファンを魅了していきそうだ。

このニュースの写真

  • ファンからの声援に笑顔で応える宇多田ヒカル
  • 12年ぶりのコンサートツアーで歌う宇多田ヒカル
  • 12年ぶりのコンサートツアーで歌う宇多田ヒカル
  • 12年ぶりのコンサートツアーで歌う宇多田ヒカル