俳優佐野勇斗(21)が25日、都内で、主演映画「小さな恋のうた」(橋本光二郎監督)公開記念舞台あいさつに出席し、号泣した。

同作はロックバンドMONGOL800の同名曲からのインスパイアで誕生。沖縄を舞台に、バンドに青春をかけた高校生の物語だ。この日、森永悠希(22)山田杏奈(18)真栄田郷敦(19)鈴木仁(19)トミコクレア(18)橋本監督が登壇した。

佐野、山田、真栄田、鈴木は楽器経験がなく、同作ために約1年前から練習を始めた。

楽器指導を担当したMONGOL800のサポートメンバー宮内陽輔(ヨースケ@home)から、各メンバーへのねぎらいの手紙がサプライズで読み上げられると、佐野、山田、真栄田が涙ぐんだ。

感想を求められた佐野は「やばいっすね。陽輔さんはすごい大きな存在で…。なんか陽輔さんがいるからこそ…すごい…頑張ろうと思えたし…ぶつかった事もあったし…」と語ると、次の言葉でないほど号泣した。唯一の楽器経験者だった森永が「そういう気持ちになっちゃうよね。陽輔さんをはじめ楽器指導してくれた方はこのメンバーにとって本当に大きな存在だったし、その講師たちがいなければこのバンドにはなれていなかったと思います」と代弁した。

佐野は「いろいろありましたが、僕らの思い、沖縄のみなさんの思い、スタッフさんの思いが詰まった映画です。ぜひ多くの方に愛される映画になって欲しいです」とアピールした。

また、橋本監督は「『小さな恋のうた』の歌詞に『優しい歌は世界を変える』という一節がありますが、そういうことは本当にあると思います。音楽が世界を変えると信じてこの映画を作ったし、映画にもその力があると信じています。僕たちが込めた祈り、思いが、世界中に届けばいいなと思います」と話した。