米映画「スター・ウォーズ」や「スター・トレック」シリーズで知られるJ・J・エイブラムス監督(53)が、人種差別撲滅のために1000万ドルを寄付することを表明した。

5月25日に米ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性が白人警察官に殺害された事件を受けて全米各地で人種差別に対する抗議運動が起こる中、エイブラムス監督と妻のケイティ・マクグラスさん夫妻が率いる映画製作会社バッド・ロボットが、今後5年間で人種差別や貧富の差の根絶を目指す団体や運動に1000万ドルを寄付すると明かしている。まず第一弾としてブラック・ライブス・マターLAなど黒人の支援を行う5つの団体に20万ドルずつ寄付したという。

バッド・ロボットはインスタグラムで、「もうたくさんだ。警察による暴力はもうたくさん。社交辞令のような論議はもうたくさん。白人だけが快適なのはもうたくさん。無関心、無自覚、不正、死はもうたくさん」などと黒い画面に白い文字でメッセージを寄せている。ハリウッドでは映画製作会社だけでなく、多くのセレブも人種差別への抗議活動を支持することを表明している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)