昨年大みそかの「第71回NHK紅白歌合戦」第2部(午後9時)の平均世帯視聴率が、関東地区で40・3%(関西地区39・3%)だったことが2日、ビデオリサーチの調べで分かった。前年の37・3%から3・0ポイント上昇し、2年ぶりに40%台を回復も、第1部は34・2%で、前年より0・5ポイントダウンした。また、個人視聴率は第2部29・6%(関東地区、関西地区は27・7%)第1部25・0%(同、23・2%)。第2部の視聴人数は3494・7万人に達した。

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第2部の世帯視聴率は40・3%(関東地区)と、18年の41・5%以来、2年ぶりに40%台を回復した。コロナ禍で開催すらも危ぶまれていた時期もあっただけに、二谷裕真実施本部長も「本当に紅白はできるのか、やっていいのか」と悩んだと振り返り「“今こそ歌おう みんなでエール”に託した思いは、出演してくださったみなさんのお力を借りて届けることができた。放送してよかったと今は誇りを持って思います」とのコメントを発表した。

初の無観客の開催で、従来あった会場での一体感は失った。それでも、二谷氏は「無観客だからこそ実現したともいえる改造ステージは、全方位からカメラが映しだす、見たこともない映像を生み出した。また、オーケストラスタジオとして、性格の全く異なったステージを作ることもできました」と評価した。

コロナ禍でステイホームが呼び掛けられた。公共交通機関の終夜運転もなく、初詣に出掛ける人も少なかったことから、総世帯視聴率(HUT)がアップしたとみられる。実際に、裏番組も日テレが1・6ポイント、テレ朝1・7ポイント、フジテレビ2・1ポイント、テレビ東京0・1ポイントそれぞれアップするなど、各局とも前年を上回っている。テレビを付けていた世帯の全体的な増加が、紅白の数字も押し上げたといえそうだ。

◆視聴率一覧

NHK 40・3%(7.30~11.45)

第71回紅白歌合戦 今こそ歌おうみんなでエール

 

日本テレビ 17・6%(6.30~0.30)

ガキの使い大晦日笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス

 

テレビ朝日 11・7%(6.00~0.30)

ザワつく!大晦日SP

 

TBS 4・6%(7.00~11.45)

バナナマンのせっかくグルメ 5時間SP

 

テレビ東京 7・4%(4.00~10.00)

第53回!大晦日恒例年忘れにっぽんの歌

 

フジテレビ 7・3%(7.00~11.45)

格闘技RIZIN!5試合生放送!大晦日ダブルタイトルマッチ

(数字はすべてビデオリサーチ調べ、関東地区)