NHK大阪放送局は20日、10月3日スタートの次期NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」追加キャストを発表。吉川晃司(57)の出演が決まった。朝ドラ初出演。

福原遥演じるヒロインが空へのあこがれを抱く物語で、航空学校編に出演。航空学校の「鬼教官」大河内守にふんする。航空自衛隊の戦闘機パイロットだったが、30代半ばで地上勤務にシフト。航空学校からの誘いがあり教官職に就いた設定。実力に不安があれば、容赦なく退学させることから、学生からは「鬼教官」として恐れられる。

福原演じるヒロイン岩倉舞は着陸が下手で、大河内は「人生哲学」をもって、厳しく指導にあたる。

吉川は「『朝の顔』としては、私は威圧感があって不向きな気がしましたが(笑い)、その威圧感こそが求められていたようです」と鬼教官としての設定を理解。制作側からは「パイロットを目指す若い学生たちの前に立ちはだかる壁、妖怪でいう『ぬりかべ』のような存在でいてほしい」と言われたという。

さらに、同局を通じて「オファーをいただいた理由がわかりました。そんな大河内を演じるにあたっては、むしろ物腰の柔らかい、言葉遣いも丁寧な人物として演じたいと提案させていただきました。その方が本当の怖さや厳しさが出ると思ったんです。大河内の厳しさの中にある、彼なりの哲学に注目してください」とコメントした。

ドラマは1990年代から現在までの大阪(東大阪)と長崎(五島列島)が舞台。福原演じるヒロイン岩倉舞が、ものづくりの町・東大阪と、自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、飛ぶ夢に向かって進む中での挫折と再生を描く。

制作統括の熊野律時チーフプロデューサーは「人間が空を飛ぶのは、たいへんなこと。大勢の人の命を預かって、飛ぶ旅客機のパイロットになるには、幾多の厳しい訓練を乗り越える必要があります」と説明。ヒロインが「高いハードル」を越えるその壁を「体現していただける方」として、吉川を起用したとした。