日本テレビの7月期ドラマ「紅さすライフ」(月曜深夜0時59分)が24日から始まる。
ヒロインを務めるのは同局ドラマ初出演となる井桁弘恵(26)。演技やモデル、MC業などマルチな活躍の目立つ彼女が、このほど日刊スポーツの取材に応じ、ドラマの見どころや、自身の現在地について語った。
この数年は主演に起用されることも増えるなど、多くのドラマ作品に引っ張りだこ。日々の仕事について聞くと「今が精いっぱいなところがあって。将来こうなりたいというものをはるかに超えている人生なので。未来を考えたとて、そうはいかないのが人生なんだなと今、痛感しています」と笑った。もともと「俯瞰(ふかん)で物事を考えるタイプ」だが、多忙な時を過ごす中で「自分の人生や今過ごしている瞬間とかは目先の短いスパンでしか考えられていないんです」と明かす。「それだけ充実しているのかなと。毎回いろんな人とお仕事したり、そこに対しては飽きずにやれています」。
新たに始まる「紅さすライフ」は化粧品業界が舞台の青春ラブコメディー。井桁は大学の研究室でポストドクター(任期付き研究員)として働く29歳の“崖っぷちすっぴん女子”、皆本頼子役を演じる。主演の、なにわ男子大西流星(21)演じるメーク男子の大学生と起業を目指して共闘する姿や、2人に芽生える恋の行方が大きな見どころとなる。
「メークの力をいろんな人に感じてもらえる作品です。性格もタイプも違う2人の恋愛は珍しいと思いますし、姿勢も悪くて動き方も雑だった頼子が、1人の女性として少しずつ輝いていく変化を楽しんでいただけるんじゃないかなと思います」。
自身も役と同じ理系だった。福岡県の名門、修猷館高校から早稲田大学へ進学。実際の先輩に研究員として働く人もいたという。「理屈っぽいというか、理論付けて、ちゃんと材料を持ってという感じとか、そういうところは意識しました。でも、理屈が気持ちに負けるところが頼子にもあって、そういう性格の変化があったらいいなと思って演じていました」。
メークに関しては、普段の自身もあまりこだわっていなかったという。「そこまで詳しくないですし、アイシャドーやリップとかは1パターンでいること多かったです」。現場に入ると、もともとコスメに詳しい大西がスタッフと相談しながらシーンごとに目元のメークの色などを変えている姿に刺激を受けたという。「大西君が楽しそうに『次はこういう気持ちだから目元はピンクですよね』とか、メークさんと話していて。自分も興味が出てきて、プライベートでもやってみようかなと思いました」。大西の知識にも驚いたといい「いわゆるデパコス(デパートコスメ)みたいなものだけじゃなくて、最近できたブランドとかも知っていて、幅広く知識があるなと思いました」と振り返った。
日テレでは演技のほか、トークバラエティー「おしゃれクリップ」のMC、「ヒルナンデス」の曜日レギュラーも務める。先日放送の「THE MUSIC DAY2023」では「ヒルナンデス」のバンドメンバーとしてベースにも挑戦。ファッション誌「MORE」の専属モデル、20年には写真集を発売したこともある。多方面での活躍については「いろいろやる方が性格に合っている」と語る。オファーのきた仕事を断ったこともほとんどないといい「絞った方がいいと言われることもありますけど、そうじゃない人もいていいんじゃないかなと思っています。やったことのないことはなるべく断らないようにしていますし、その仕事の中に“楽しさ”を見つけるのが得意なのかもしれないですね」と笑顔をみせた。
東京に「ミス セブンティーン」のオーディションを受けに来た帰りだった中学3年時に原宿でスカウトを受けて芸能界入り。当初は「芸能界にお邪魔している感覚」で、現場での共演者やスタッフとの出会いにもつかみきれていない部分があったという。
「自信もなかったですし、そういう自分も悪くないと思いつつ、少しずつスタッフさんとかとのつながりが増えてきて『仮面ライダー』とかもやらせてもらって、ここを自分の場所としてやっていかないとだめだなと責任感みたいなものを感じるようになりました。一緒に仕事をする人たちとの結びつきを、大事にするようにもなって、そこからいろんな仕事につながっていくようにもなりました」。
今後の目標を聞くと「まだ1回しか出たことのない舞台のお仕事をもっとやっていきたいです」と口にした。「(「おしゃれクリップ」で共演する)山崎育三郎さんの舞台に行かせていただくことが多いのですが、その度に私にはまだ早いのかなと感じています(笑い)。そう思いつつも、いつかは踏み込んでみたい場所ですね」。
趣味は旅行。たまに仕事などで故郷の福岡県などを訪れることがリフレッシュにつながっているという。「東京は刺激がすごいじゃないですか。たまに離れたくもなりますけど、いろんな刺激があれば楽しいと思いますし。刺激に慣れている状況が続くうちは東京にいるんだろうなと思います」。自分らしい挑戦を続けながら、飛躍の道を駆け上がっていく。【松尾幸之介】
◆井桁弘恵(いげた・ひろえ)1997年(平9)2月3日、福岡県出身。中学3年時に東京・原宿でスカウトされ芸能界入り。高卒後に上京し、18年にゼクシィ第11代目CMガールなどに抜てき。19年には初の水着グラビアにも挑戦し、20年には初写真集も発売。ドラマは19年テレ朝系「仮面ライダーゼロワン」、23年TBS系「私がヒモを飼うなんて」など。映画は7月に「釜石ラーメン物語」が公開。日テレ系「ヒルナンデス」水曜レギュラー。身長170センチ。



