ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長(19年に死去)の性加害問題を巡り、同事務所が設置した「再発防止特別チーム」(座長・林真琴前検事総長)が29日、都内で、ガバナンス上の問題の調査結果報告書と、再発防止策の提言書に関する記者会見を開いた。

特別チームは5月26日に組成され、被害申告をした元所属タレントらにヒアリングを実施するなどし、今日までに同事務所に報告書と提言書を提出した。被害者及び、同事務所関係者のヒアリング(41人)を行い、林氏はジャニー氏について「1970年代前半から2010年代半ばまでの間、多数のジャニーズJr.に対し、長期間にわたって広範に性加害を繰り返していた事実が認められた」と報告した。

性加害の概要については「各被害者のヒアリングを実施した結果、ジャニー氏が、自宅や合宿所や公演先の宿泊ホテル等において、ジャニーズJr.のメンバーを含む多数の未成年者に対し、一緒に入浴したり、キスをしたり、身体を愛撫したり、性器をもてあそび、口腔(こうくう)性交を行ったり、肛門性交を強要したりするなどの性交を行っていたことが明らかとなった」など話した。