指揮者の小澤征爾さんが心不全のため、6日に都内の自宅で亡くなったことが9日、分かった。88歳だった。

小澤さんが、2002年(平14)に日本人としてはじめて指揮台に立ったウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の公式サイトは9日、声明を発表した。

「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は、名誉団員である小澤征爾さんの逝去を悼みます。当代を代表する指揮者の1人、小澤征爾が逝去されました。私たちは感謝と愛を込めて、多くのコンサートやオペラ公演、特に日本ツアーを一緒に振り返ります」とつづり、小澤さんとの歩みを明らかにした。

「小澤征爾さんとのコラボレーションは1966年のザルツブルク音楽祭から始まった。50年以上にわたり、私たちは信じられないほど幅広いレパートリーを演奏してきました。その範囲はバロックからウィーンの古典主義とロマン主義の巨匠、そして現代にまで及び、現代作曲家によるコンサートや初演も行われました」

02年のニューイヤーコンサートについても振り返った。

「私たちが体験した特別なハイライトは、ウィーン音楽協会のゴールデンホールで行われた2002年のニューイヤーコンサートでした。私たちの芸術的および個人的な緊密な関係のしるしとして、私たちは2010年に彼にオーケストラの名誉会員を授与しました」

小澤さんとの最後のツアーとなった、21年秋の日本ツアーについてもつづった。

「2021年秋、日本ツアーの一環として最後に一緒に演奏することができました。小澤征爾さんはモーツァルトのディヴェルティメントKV136の緩徐楽章を指揮しました」

ウィーンフィルハーモニー管弦楽団のダニエル・フロシャウアー氏は声明を発表した。

「私たちは小澤征爾さんとともに非常に多くの芸術的ハイライトを経験できたことをうれしく思います。最高の音楽基準と同時に、音楽文化の宝物に対する謙虚さ、そして同僚との愛情深い交流とカリスマ性を特徴とするこのアーティストと一緒に長い旅をすることができたのは贈り物でした。それは観客にも伝わった。彼はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に偉大な芸術的遺産を残しました。私たちは友人であり音楽パートナーとしての小澤征爾さんがいなくてとても寂しくなります。私たちの思いは彼の家族とともにあります」