お笑いコンビ、トットの桑原雅人(41)と多田智佑(40)が、漫才全国ツアー「一路漫進」に向けて、26日までに都内で取材に応じた。ツアーは9月26日の名古屋市を皮切りに、北海道から沖縄まで6カ所を回る予定で、笑い飯、かまいたち、ミキら各公演1組ずつゲストを招いて開催する。

2人は結成16年目以上の漫才師たちによる賞レース、5月のフジテレビ系「THE SECOND~漫才トーナメントから」で4代目王者に輝いた。それだけに、従来の漫才ツアーとの心境の変化について、桑原は「以前までは、チャレンジというか『アピールしていくぞ』という重いが強かったんですけど、今は完全に見られ方が変わっていると思う。『THE SECOND』チャンピオンなので。我々がステップアップしていかないと『THE SECOND』も大きくならない。プレッシャーや注目度が違うという覚悟は、すごくあります」と、責任感や看板を背負って臨む自覚が芽生えたと語った。多田も「緊張感は、去年までよりも、今年の方がさらに大きいです。来ていただいた方に、しっかりと笑っていただけるように頑張りたい」と、力を込めて語った。

桑原は「賞レースに向けたネタ作りをしてきたけど、今は、そこじゃなくなったので。より自由に、今までと違う漫才ができるので楽しみですね」と、今回は新ネタを集めてツアーに臨む決意だという。全国区の賞レースに勝ったことで、桑原は「(従来は)僕らを知らない人に向けてやっていた。(今は)お客さんが待ってくれるようになった。ある程度、知ってくれているという前提で、もう1つ深く作ることができる」と、笑いの手数で勝負しなくても、観客が期待感を持ってくれている空気を感じると、従来との変化も口にした。

今回のツアータイトル「一路漫進」に込めた思いとして、桑原は「漫才をずっとしていくぞ。漫才ロードを歩くぞ、という気持ちはすごくありますね。果てしなく長い道やと思うんですけど、そこを突き進んでいくという気持ち」と、説明した。多田も「漫才をずっと続けていきたいですし、まだまだ上がある。上方漫才大賞の大賞も取りたいです。これからも頑張っていく思いを込めて」と語った。

2人が「スーパー漫才師の方々」と評する、各会場ごとのバラエティーに富んだゲストも魅力のツアーだという。ただ、そんな共演を経ながら貪欲に成長も目指している。今後の目標について桑原は壮大な野望を語った。「吉本(興業)を背負う。ここ(吉本興業東京本部)に銅像を建てる!」。ただ、ドヤ顔の桑原とは対照的に、即座に多田が「中庭に? 邪魔やでぇ~。中に建てても、吉本の人しか見ない」とツッコミ。冷静な指摘に、思わず桑原も大笑いしていた。