歌手松山千春(54)が28日、桑田佳祐にエールを送った。食道がんを公表した桑田とは誕生日が2カ月違い。自身も糖尿病と心臓疾患の持病があり、人ごとではなかった。「とにかく1日も早く元気になって、ステージに帰ってきてもらいたい」とコメントを寄せた。親交のある泉谷しげる(62)も自身の公式ブログで「おどかすなよクワタぁ!

 ゆっくり早く治せ!」と激励した。

 松山は55年12月16日、桑田は56年2月26日生まれ。同学年の2人は、闘病を経験する年齢になった。松山はがんを患ったことはないが、糖尿病の持病があり、08年6月に不安定狭心症のため入院。血管を広げる処置を受けていた。病に倒れ、不安に感じる桑田の気持ちは、よく分かる。

 「桑田は同じ年だし、そういった意味じゃ人ごとじゃない。病気に関してはオレとは違って、桑田の場合は医者の言うことを聞くだろうから、大丈夫だと思う。とにかく1日も早く元気になって、ステージに帰ってきてもらいたい」と、愛情に満ちたエールを送った。自身は不安定狭心症から約1カ月ぶりに復帰した際、「たばこはやめない。歌ってくたばる方が本望」と豪語。77年のデビュー以来、酒は飲んでいないが、糖尿病に悪影響があるたばこは今でも吸っている。

 2人とも野球やプロレス観戦という共通の趣味を持ち、草野球で対戦したこともある。桑田がサザンオールスターズとしてデビューしたのも78年で、松山と1年違い。80年前後にラジオの深夜放送「オールナイトニッポン」でパーソナリティーを務め、若者ファンを増やした点も同じだ。病を克服し、今後も歌い続ける姿勢に変わりはない。

 泉谷は28日付で公式ブログを更新。「ええ !?

 桑田が ! 」という題名で、「初期の食道がんなら絶対に完治するらしいから、皆のためにも言うこと聞いてさぁ~、いつもの調子で戻ってきてくれよ ! 」と記した。10年前の正月に桑田家を訪れたエピソードも披露。「福山雅治とか数人で遊びに行った時、福山が大暴れして、高そうな皿とかをオレとフリスビーして怒らしてしまい、『お前ら2度と来るな ! 』と追い出されたっけ」。メッセージの最後で「もうあんなバカふざけが出来ないと思いたくないからさ !

 ゆっくり早く治せ ! 」と呼び掛けた。

 [2010年7月29日8時41分

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