4連覇を目指す藤井聡太名人(竜王・王位・棋聖・棋王・王将=23)が初登場の糸谷哲郎九段(37)に先勝した将棋の第84期名人戦7番勝負第2局が、25日からの2日制で青森市「ホテル青森」で行われる。青森では47年ぶりの名人戦開催となる。昨年青森港の開港400年、今年「青森まちづくり400年」を迎えた記念の事業でもある。

青森は初めてという両対局者は24日、現地入り。青森港に停泊している青函連絡船「八甲田丸」を訪れ、歓迎セレモニーに参加した。その後、対局会場で前日検分を行い、前夜祭にも出席した。前夜祭では、地元の夏を彩る「ねぶた祭」のおはやしとハネトの歓迎も受けた。

藤井は20日に将棋大賞で最優秀棋士賞を受けたばかり。6年連続の受賞は将棋界史上初だ。棋士になって10年、「将棋の難しさを感じている」と話していた。難しい局面の中で考えて最善手を見つけ、実力をつけていく。第1局では先手の糸谷がいきなり1筋の歩を突くという前例のない指し手を見せられ、早くもその対応を迫られながらうまくまとめた。

決意表明では、「第2局もどういう展開になるか分かりませんが、未知の局面の中で1手1手しっかり読みを入れて、構想を練って、よい将棋を指していきたい」と述べた。

対する糸谷は16日の竜王戦ランキング戦(予選)3組で鈴木大介九段に勝ち、八段昇段後250勝という規定を満たして九段に昇段した。「ねぶたの熱気であいさつの内容が飛んだ」と苦笑いした後、「ねぶたは1年かけて構想を練り、現場で作る。おはやしとハネトのダイナミズムですばらしいお祭りとなっている。将棋は構想を練っても、一瞬の変化によってひらめきを加える。構想とひらめきが一体となった将棋を目指していきたい」と、ねぶたを絡めてスピーチしていた。

対局は25日午前9時から藤井の先手で始まる。