大阪府の吉村洋文知事(45)は2日、府庁で取材の応じ、神戸市が新型コロナウイルスの英国型変異株に「E484Q」という変異が加わったウイルスの感染例を国内で初確認したと発表したことについて「変異株が常に生まれる可能性はある。本当にやっかいなウイルスだなと思う」と述べた。

神戸市内の50代男性が英国型に感染した後に、男性の体内で変異が起きたとみられる。同居の濃厚接触者1人は新型コロナに感染しておらず、広がりは限定的だが、この国内初タイプ変異株はワクチンの効果を弱める可能性があると指摘されている。吉村知事は「市中感染していることではないようだが、人間も何とか抑えようとする一方で、ウイルスの生き残りをかけて必死だと思う。そこのせめぎ合い。さまざまな検査体制を整えていくことが重要だ」と強調した。