陸上自衛隊郡山駐屯地(福島県)に所属していた元1等陸士で、性被害について防衛省から謝罪を受けた五ノ井里奈さん(23)が11日、ツイッターを更新。SNS上での誹謗(ひぼう)中傷や事実無根の書き込みに、「もう耐えるのも疲れてきた」と吐露した。

五ノ井さんは自身に向けられた複数の誹謗中傷投稿を貼り付け、「人を中傷する人生なんて何が楽しいのか分からない。誰かの悪い所10個探すより人の良いところを10個探した方が楽しい。早く笑って過ごしたい。もう耐えるのも疲れてきた。自衛隊側は手遅れになる前に早く本人達の謝罪をして下さい」と訴えた。

続くツイートでも、「事実無根。こんな事を言われるために自衛官になった訳でもない」と反論。「言葉で人は亡くなります」と呼びかけた。

五ノ井さんは訓練中に男性隊員から性被害を受けたことを告発。8月に防衛省に対して第三者委員会による調査を求める署名を提出していた、防衛省は内部調査で2020年秋から昨年8月にかけて訓練中に複数の男性隊員が五ノ井さんを押し倒すなどの行為を確認したと29日に発表し、五ノ井さんに全面的に謝罪した。関与した隊員の特定を進め、速やかに懲戒処分にするとしている。