今週、食道がんで闘病中の先輩M氏(70)から「明日、やっと退院だ」との吉報が入った。2度の抗がん剤治療の後、今月上旬、8時間に及ぶ手術を終え、3カ月近い入院生活にひと区切りつけたM氏。「俺の闘病を支えてくれたのは間違いなく競馬。(レース)予想に馬券という刺激があったからこそ、前向きに入院生活を送ることができた。名付けて“アドレナリン療法”だよ。がははは」。
今月上旬、「●日に手術が決まった。あとは先生(主治医)に任せるだけ」と短い文章で覚悟を示したM氏。「先生も競馬好きだったから、すぐに意気投合して、勝手に親近感を覚えちゃってさ。(先生の)予想も理論的だったけど、病状や治療法も事細かく、理路整然と説明してくれるんだ。で、この先生なら命を預けてもいいかなと。人生はここ一番、信頼関係が命綱だから」。闘病でもバクチでも、ひとたび腹をくくれば一切の迷いを断ち切ることができる-。そこがM氏の勝負強さの原点かもしれない。
年内は入院生活を覚悟していたM氏が、「1年で最も楽しみなレース」という有馬記念を病室ではなく、中山競馬場で現地観戦するというから、彼の強運、勝負強さは相当なもの。「入院期間中は、バイト代(万引Gメン)も入らず無収入で、多額の出費を強いられたから、何としても有馬記念で補てんしたい。今年はお前の予想に乗ると決めた。軍資金は10万円。頼んだよ!」。
昨年の有馬記念はレガレイラの単勝で青森在住の多重債務仲間を救った記憶があるが、今年は入院金欠M氏と万年金欠Y(私)の運命をミュージアムマイルに託したい。週明けから日刊スポーツの出走箱を凝視し続け、ピンときたのがこの馬。C・デムーロ+切れ味+成長力。特に前走の天皇賞・秋2着で示した成長曲線は文句なく一番で、直線一気に突き抜けるのはミュージアムマイル。迷わず単勝10万円(←M氏。私は1万円)。
※次回は1月8日夜に更新予定




