今週、某税務署で確定申告をしていると、公営競技の某場外でよく会うアジア系の外国人ギャンブラーX氏(氏名不詳、推定40代)とバッタリ。X氏は慌てた様子で、「お久しぶり。社長さん(私のこと)は確定申告? 私は税務署に納品で来ました。急いでるので、ちょっとごめん」。そう言ってそそくさと2階へ上がっていきました。

おや待てよ? 納品で来たというX氏が、なぜ手ぶらで納税窓口がある2階へ直行するのか? ふと気になって確定申告を済ませた後、2階をのぞくと、ボックス席で税務署職員と深刻な表情で話すX氏の姿が。どうやら国税(所得税?)を滞納している様子で、税務署の徴収担当からの再三の呼び出しに、ついに観念してやってきた様子がありありでした。「これ以上待てません!」、「そこを何とか……」。セリフこそはっきり聞き取れませんでしたが、両者の様子から納税を巡る激しい攻防が見て取れました。

ちなみに納税は日本に住むすべての人に課される義務で、仮に外国人労働者が税金や年金を滞納すると、在留資格の取り消しや在留期間の更新の不許可など、厳しいペナルティーが課されるとか。某公営競技場外では、いつも元気にアドレナリンを発散させているX氏ですが、この日ばかりは顔色が真っ青。きっと何か複雑な事情があるのでしょうね。

1984年弥生賞でビゼンニシキに1馬身3/4差をつけて快勝したシンボリルドルフ
1984年弥生賞でビゼンニシキに1馬身3/4差をつけて快勝したシンボリルドルフ

詳しい事情は知りませんが、公営競技を通じた顔見知りに税務署で会ったのも何かの縁。絶対金欠(失礼)のX氏に富と笑顔をお届けしましょう。弥生賞はライヒスアドラー◎。弥生賞が中山2000メートルに定着した84年勝者のシンボリルドルフ同様、楽な手応えで直線突き抜けるのはこの馬。なぜかって? 新馬戦のリプレイを見れば素質の高さは一目瞭然ですよ!

そう言えば、X氏の運転してきた軽トラの荷台には、とても「納品」とは思えない、廃品の家電、家具が山積みされていました(笑い)。納品はご愛嬌(あいきょう)として、この日、徴収担当に直談判し、納税、いや税金滞納の解決策は見い出せたのか。日本で働く外国人労働者の方も少なからず納税に苦慮している事実を知らされました。頑張れ、X氏。